■2008年06月28日(土)
今月は日記のみ−2
|
今月は指導には行っていませんので、指導日記ではありません。
今日は半年に一度くらいお邪魔するウェブサイトのご紹介をしたいと思います。 以下はそのサイトからの転載です。
==================(ここより)==================
16. 蘇生人形にすがりつく
「1、2、3、4、5」「脈なし」「心臓マッサージ開始」 蘇生(そせい)人形を相手に一生懸命心肺蘇生法の習得に汗を流す。 現在、全国の各消防署では「普通救命講習会」を積極的に開催し、 市民への心肺蘇生法の普及に努めている。 もちろん、秋田市でも、すでに5,500人の方が普通救命講習会の修了書を手にしている。 私も指導員として数多くの講習会に出向いているが、中には印象深い出来事もある。
その日は家庭の主婦30人ほどが参加しての講習会であった。 3時間の講習会時間もあっという間に進み、 実技の習得も後、数人を残すばかりとなった。
「次の方、どうぞ始めてください」
しかし、何の反応もない。 無言である。
実技の順番となった30代前半の女性はあお向けとなった蘇生人形を見詰め、 まったく動こうとしない。よく見ると、涙ぐんでいる。 私は心配になり、そばに寄って声を掛けた。 すると、彼女は「お父さーーーん」と叫びながら。 こらえていたものをすべて吐き出すかのように、大粒の涙をこぼし、 蘇生人形にすがりついたのである。
彼女には横たわる蘇生人形が、亡くなった最愛の父に重なって見えたのである。 「私は目の前で父が倒れたときに何もしてあげることができなかった。 もしあのとき、心肺蘇生法を知っていれば・・・・」 流れる涙を必死にこらえながら父への思いをかみしめながら話す姿に胸が熱くなった。
人生最大の危機である「心肺停止」 もしそばに居た人たちが直ちに119番通報し、 救急車が到着するまでの間に心肺蘇生法を行えば、 まだ逝(い)くべきときのこない多くの命を救うことができる。 たとえ不運にも帰らぬ人になったとしても、最大の危機を救おうとしてくれた努力を、 最後まで感じ取っていてくれるだろう。 「心肺蘇生法」それはあなたとあなたの愛する家族をつなぐ命の掛け橋なのである。
================(以上転載終わり)================
http://square.umin.ac.jp/~enzan119/voice.html から、 秋田の救急救命士さんの文章を転載させていただきました。 | | |