■2009年01月18日(日)
第30回
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| 今日は普通救命講習。場所は茅ヶ崎市福祉会館(上の写真) 受講生は視覚障害者です。 どのように指導したら良いのか、1ヶ月以上前から考えていました。 皆さんだったらどのように指導したら良いと思いますか?
まず、テキストです。 文字や絵が書かれたテキストでは受講生は分かりません。 次に重要な胸骨圧迫位置についてです。 どのように胸骨上で乳頭線上の交差点を『ご自身の力』で見つけて頂けるか。 昨年末の忘年会で上記私なりの考えと共に主な問題点を救命課の職員さんへお聞きしました。
ところが・・・ 救命課の職員さんは既にテキストの主な内容を点字にして下さっていたというのです。 とても、とても感激した、と同時にとてもうれしく思いました。 胸骨圧迫位置に関してはシッカリと確認する意味で、 受講生にとって良いと思えるいろいろな方法を採用して下さいました。 その他呼吸の確認や人工呼吸などに関しては、 救命課の職員さんは既に考えていらっしゃったので、 教えて頂いた通り、今回受講生へ指導しました。 指導要領も忘年会直後にメールで送って頂き、 分からない点を問い合わせさせて頂いたりしました。 その後も自分も目をつぶりCPRをし、通常とは少し違う呼称要領の練習をしました。 いつもは簡単にできる事もなかなか難しいと言う事を実感しながら講習日を待ちました。
当日を迎え最終打ち合わせで、細かな点の確認をしました。
講習が始る前、いつもの講習以上に緊張していました。 自分は目が見え、視覚障害者の方へ分かるように説明が伝わるだろうか? その他、不安もたくさんあったのですが・・・。 講習が始り、皆さんは事前に点字テキストを読んで頂いて下さっていたので、 想像以上に上手に心肺蘇生法をして下さいました。 私の不安など杞憂に過ぎなかった事がすぐに分かりました。 今回1ブースにつき、7〜8名の受講生なので、 指導する側からは結構大変な状況なのですが、 前半は2サイクルを2回シッカリと受講生にして頂けました。 が、回復体位の指導をしなかったので、休憩後すぐに指導。 その後AEDの指導に入ります。 皆さんだったらどのようにAEDについて指導しますか?
私のブースでは順調に進み、時間通り異物除去、止血法へと進みます。 講習中もたびたび質問を受けたりしましたが、 最後にもう一度最終的な質問を受け、無事に終了。 私のそばにいてくれた普及員さんが大変私を助けてくれた力もあります。 どうもありがとう。
そして何よりうれしかったのは、最後の挨拶での受講生の皆さんの笑顔。 今回はいつもより力が入り過ぎた講習になってしまいましたが、 皆さんの笑顔でとても救われた感じです。 ありがとうございます。
そう言えば、今回は記念すべき30回目の講習でした。 私にとっては反省点もありますが、とても満足できた講習でした。 また来年も講習でお会いできたらうれしいと思っています。 | | |