救命講習会でインストラクションを行う際には、「成人教育」の技法を利用すると効果的です。成人教育とは、何も難しいことをする訳ではなく、職場や学校で従来行われていた上意下達・一方向的な指導ではなく、学習者を尊重し、指導者と学習者が共同作業をしながら、自発的・継続的な学習環境を整えていく教育スタイルのことをいいます。
指導技法の基本 1.アイコンタクトをとりましょう
2.ボディー・ランゲージ
3.体験型学習
4.双方向型コミュニケーション
5.フィードバックしてみましょう
指導の流れ 1.挨拶・自己紹介をして自分を知ってもらいましょう。
2.学習目標の提示をして、受講者にこれから何を学ぶのかを認識してもらいます。
3.バックグラウンドの確認をすることにより「つかみ」がしやすく、指導法や指導時間の 調整も容易になります。
4.指導・・・・・実際に指導してみましょう!
5.質疑応答をすることによって、受講者の理解度や指導方法の問題点を見つけるこ とができます。
6.まとめ・・・・・全体の流れの中でのポイントをまとめて提示し、受講者の頭の中を整 理させます。
フィードバックの方法 1.ネガティブ・フィードバック(短所を指摘する)
2.レセプティブ・フィードバック
3.コンストラクティブ・フィードバック(理由や結果を述べて建設的に改善点を示す)
4.ポジティブ・フィードバック
指導ポイントの示し方 1.指導のはじめにまとめて示す 2.受講者が実技を実施中に、指導ポイントとなる手順を直前に示す 3.指導ポイントとなる手順が終わったあとに確認する 4.指導ポイントを小出しにする
質問への回答(テキストに書いてあることを言う) 1.嘘を言わない 2.回答できないことは正直にわからない、あるいは後で答えると言って即答を避ける 3.質問者や他の受講者の意見を聞く 4.1対1の関係にならないようにする
講習会運営上の注意点 1.時間管理・・・・・どうしても長くなってしまいます 2.和やかな雰囲気をつくる・・・・・緊張がほぐれて学習効果倍増 3.受講生を呼ぶ時は名前で 4.安全第一・・・・・特に高齢者の方には気を使ってあげてね(膝が悪い場合机の上で)
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